ハッジのルクヌ(柱)とワージブ(義務)とスンナ

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ハッジのルクヌê

1.イフラーム:

預言者は、おっしゃいました。(あらゆる行為は、そのニーヤ(意図)によります。人はそれぞれニーヤしたものを得ます。現世の(目的の)ためにヒジュラ(移住)した者は、それを得るでしょう。または(結婚のために)女性を求めてヒジュラした者は、結婚するでしょう。つまりその人のヒジュラは、ヒジュラした目的のためのヒジュラになるのです。)(ブハーリーの伝承)

2.サファーとマルワの間のサアイ:

預言者は、おっしゃいました。(サアイを行いなさい。アッラーはあなた方にサアイを定められました。)(アフマドの伝承)

3.アラファでのウクーフ
(滞在):

預言者は、おっしゃいました。(ハッジは、アラファです。)(ティルミズィーの伝承)

4.イファーダのタワーフ:

至高なるアッラーの言葉。{そして古来の家(カアバ)を、タワーフしなさい。}
[巡礼章29節]

注意î

これらのルクヌのうち一つでも行わない者は、例えイフラームであってもその儀礼は成立しません。なぜならそれは、ニーヤがないからです。ニーヤのない信仰行為はありません。またもしそれ以外のルクヌであればそれを行うまではその儀礼は完結しません。

ハッジのワージブê

1.ミーカートからのニーヤ:

預言者は、ミーカートを挙げた後おっしゃいました。それらは、ハッジとウムラを望む者に対する住人と住人以外でそこになって来る者へのミーカートです。(ブハーリーの伝承)

2.アラファで日中ウクーフをした者は、日没まで留まること:

何故なら預言者は、日没までそこでウクーフされたからです。

3.ムズダリファで夜を過ごすこと:

何故なら預言者は、そこで夜を過ごされたからです。また次のようにおっしゃいました。(私のウンマ(共同体)は、私からその儀式を採るべきです。何故なら私には、分かりません。恐らくこの年の後、彼らに会えないかもしれません。)(イブヌ・マージャの伝承)

また預言者は、巡礼者の弱い者たちに真夜中過ぎにムズダリファを出ることを許可しています。これはムズダリファで夜を過ごすことが義務であることを示しています。またアッラーは、マシュアル・ハラーム(ムズダイファ)でのズィクルを命じました。

4.タシュリークの日、ミナーで夜を過ごすこと:

それは、(預言者が駱駝飼いにミナーで夜を過ごさないことを許可した)(アブー・ヤアラーのムスナド(伝承経路)による伝承)ことによります。これは、本来ミナーで夜を過ごすことが義務であったことを示しています。

5.ジャムラ(石柱)への石投げ:

至高なるアッラーはおっしゃいました。{定められた数日間、アッラーを念じなさい。}[雌牛章203節]定められた数日とは、タシュリークの日のことです。

そしてこの石投げは、預言者の次の言葉によりアッラーを念じることになります。(カアバ聖殿でのタワーフとサファーとマルワの間のサアイとジャムラの石投げは、アッラーを念ずること(ズィクル)に定められました。)(アブー・ダーウードの伝承)

6.剃髪または短髪:

クルアーン{もしアッラーが御望みなら、あなたがたは、安心して必ず聖なるマスジドに入り、あなたがたの頭を剃、または(髪を)短かく刈り込んで(ハッジやオムラを全うする)。}[勝利章27節]

7.別れのタワーフ:

これはイブヌ・アッバースの伝える伝承によります。(人々は、最後の任務はカアバ聖殿で行うように命じられました。しかし月経中の女性は、免除されました。)(ムスリムの伝承)

ハッジのスンナ

1.イフラームでの沐浴と香水を付けること。

2.白い2枚の布(リダーウとイザール)を着ること。

3.イフラームに入った時からアカバの石柱への石投げまでタルビヤを唱えること。

4.イフラードとキラーンの巡礼者に対する到着のタワーフ。

5.到着のタワーフの最初の3周を速足で行うこと。

6.到着のタワーフでイドティバーウ(右肩を出したイフラームの着方)になること。それはリダーウ(上布)の真ん中を右肩の下にして、両端を左肩の上に掛けることです。

7.アラファの夜ミナーで過ごすこと。

8.黒石にキスすること。

9.ムズダリファでマグリブとイシャーの礼拝を纏めて行うこと。

10.ムズダリファではマシュアル・ハラームにファジュルから日の出まで出来るならウクーフすること。出来なければムズダリファのどこでもウクーフの場所になる。

ハッジのスンナê

ハッジのスンナを行わなくても罪はありませんし、その巡礼は成立します。

ハッジのワージブ
(義務)ê

ワージブを行わなかった者は、その不足を補うための犠牲をしなければなりません。